勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」

2019年10月15日
勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」

2: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 05:29:55.99 ID:dWv0rTot0
勇者「よーし、今日から冒険者だ!王様からお願いもされちゃったし、魔王を倒して世界を救うぞ!」

勇者「まずはやっぱ一人じゃ厳しいし、仲間集めかな。酒場でいいのかな?お酒飲めないんだけど・・・」

ギギイ、バタン

お姉さん「あら、いらっしゃい」

勇者「あ、あのここで旅の仲間を・・・」

お姉さん「ああ、勇者ね。王様から聞いてるわよ。で、どんなメンバーがいいの?」

勇者「え・・・えっと・・・そ、その・・・」

お姉さん「なぁに?はっきりおっしゃい」

勇者「その、やさしくて・・・おっぱい・・・の大きい女の子が・・・いいな」

お姉さん「あはははは。勇者、あんた若いねー」

5: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 05:35:56.66 ID:dWv0rTot0
勇者「それから真っ直ぐで・・・人の気持ちが分かる・・・そんな人がいいです・・・。あ、あとついでに強かったうれしいです」

お姉さん「強さはついでかい?うふふ。まぁ、前半は置いといて・・・」

勇者「置いておかれちゃうんだ」

お姉さん「贅沢言わないの。じゃあ、こんなとこでどう?武道家ちゃんに賢者ちゃん、魔法使いのじいさんよ」

勇者「あ、全部決められちゃった」

お姉さん「あたしが保障するから。ま、がんばっといで。武道家ちゃーん!賢者ちゃーん!魔法使いのじいさん!ちょっと来て」

賢者「そんな大きな声出さなくても聞こえますよ。お姉さん。あなたが勇者様ね。よろしくお願いします」プルン

勇者「よ、よろしくおねがいしましゅ!賢者さん!」

6: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 05:41:48.51 ID:dWv0rTot0
賢者「そんな緊張しなくても良いですよ。それに賢者で結構です」

勇者「は、はい。僕も勇者でいいです。じーっ」

お姉さん「そんなにやわらかいところばっか見ないの!」ポカッ

勇者「み、見てないよ」

魔法使い「ほっほっ!若いもんはええのー。ま、わしも魔法使いでよいぞ。ふぉ!ふぉ!」ペローン

賢者「ちょっ、なに触ってるんですか」

魔法使い「ちょっと手が滑ってしもうた、ほほほっ」

勇者「よ、よろしく」

魔法使い「そんながっかりするな。わしがえーこと色々教えてやるからのう」ニギニギ

武道家「・・・」ポカッ

魔法使い「あたっ!」

魔法使い「ちょっとからかっただけじゃ」

勇者「君が武道家だね?」

武道家「・・・」コクリッ

7: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 05:53:16.24 ID:dWv0rTot0
勇者「どうぞよろしく!」

武道家「・・・」コクンッ

勇者「え・・・えーっと」

お姉さん「この子ちょっと無口だから。ごめんね、仲良くしてあげてね」

勇者「え、そ、そうだったんだ。これからよろしく」

武道家「・・・」コクコク

賢者「では勇者。これからの方針はどうしますか?」

勇者「うん。僕らはこの世界を平和にするために魔王を倒しに行くんだ。だからこれだけは約束して欲しい」

魔法使い「ほほっ。約束とな」

勇者「倒すのは魔王のみ!他は極力殺さない。これで行きたいんだ」

賢者「そ、それは・・・」

魔法使い「難しいのぅ。相手は我らを殺す気でくるんじゃぞ。それでも約束ができますかな?」

武道家「・・・」ジー

8: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 06:08:46.22 ID:dWv0rTot0
勇者「武道家、そんなに見つめないで。世界を支配しようとしている魔王、彼を倒せばすべて収まるんだ。」

勇者「でもそのために沢山殺したり壊したり、そんなことしてその後、僕たちは自分達にがんばったね、っていえるのかな」

賢者「それは、ただ立ちはだかる敵を倒して道を進んでいくより、ずっと苦難の道になりますよ。それを覚悟の上で言っているのですか?」

勇者「うん。それに僕こう見えても今までずっと修行してきたんだ。だからみんなと一緒ならできるよ!」

魔法使い「若いのぅ。じゃが、それが若者の特権じゃ。いいじゃろう。わしは乗るぞい」

賢者「仕方ないですね・・・。勇者、あなた、なかなかいい男になりますよ。うふふ。わたしも協力します」ダキッ

勇者「く、くっつかないで、やわらかいものが・・・」

11: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 06:33:48.30 ID:dWv0rTot0
賢者「うふふ。かーわいい」

武道家「・・・」ダキッ

賢者「あ、取られた」

武道家「・・・」ナデナデ

勇者「子供扱いしないでー。もう、行くよ!」

魔法使い「ほほっ」

賢者「ふふっ」

武道家「・・・」ナデナデ

12: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 07:05:19.49 ID:dWv0rTot0
敵A「げひゃひゃひゃっ」

敵B「おおお!こりゃうまそうじゃねーの!ラッキー!」

敵C「ふしゅしゅしゅしゅー」

敵D「まじうまそうっす」


賢者「まだ敵の領地ではないのにこんなところまで・・・」

勇者「行くよ!丁度一対一だ!」

武道家「・・・」コクン

魔法使い「ほほっ!それでは皆の衆、お手並み拝見じゃわい」

敵B「一番のりー!」ブオン

賢者「おっと。いきなりですか・・・。というか敵がなんか私に注目してるような・・・」

敵D「ずりぃぞ。敵B」

魔法使い「ほっ、敵さんも好きじゃのう」

15: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 07:37:18.71 ID:dWv0rTot0
賢者「ゾゾゾ!や、やめてください。メラゾーマ!」

敵B「ぐぎゃあああああ!」バタリ

勇者「賢者!ちょ、ちょっとやりすぎじゃ・・・。約束したじゃないか!」

賢者「ふふ、燃やしてはいませんよ。周りの空気を焼いたんです。そうすれば酸欠で倒れますからね」

敵B「・・・」ブスブス・・・

勇者「ちょっと焦げてる・・・」

賢者「そのくらい許容範囲です!」ポヨン

勇者「う、うん」

武道家「・・・」ガッ

敵A「・・・」バタッ

勇者「はやっ!」

武道家「・・・」ニコッ

18: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 07:57:54.61 ID:dWv0rTot0
勇者「じゃあ次は僕がいくよ!」ジャキン

敵C「ふしゅー!」

勇者「でえええええい!」ズバン!ゴオオオオ!

敵C「!!!」

魔法使い「な、なんと・・・」

賢者「じ、地面が・・・、割れた!それに剣圧がここまで・・・」

勇者「はずしちゃった・・・」

魔法使い「ちょっとやりすぎじゃぞい」

敵C「・・・」ガクブル

勇者「じゃあ、鞘討ち!てい!」ガッ

敵C「・・・」バタッ

敵D「ふっ、その3人は我ら四天王の中では格下っすよ。俺がリーダーっす。いくっすよ!」ブワッ

魔法使い「次は、わしじゃな」ガッ

20: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 08:06:21.80 ID:dWv0rTot0
敵D「杖で防いだっすか」

魔法使い「じゃあ、わしからいくぞい」ブン

敵D「遅い!」

魔法使い「おっとっと」トトト

敵D「背中ががら空きっす!」ズバッ

魔法使い「油断しおったな。返し突き!!」ドガッ

敵D「ぐ・・・は」バタッ

賢者「ぼ、棒術?」

勇者「え?ま、魔法使ってないじゃないか!」

武道家「・・・」コクコク

勇者「魔法使いじゃなかったの?戦士なの?え?なにそれ!」

賢者「まさか魔法が使えないとか?」

勇者「魔法をつかってよ!」

21: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 08:18:00.07 ID:dWv0rTot0
魔法使い「勇者よ。よく聞いておくのじゃ。おぬしは強さを求めないと言ったが、時に必要になる時もくるじゃろう」

魔法使い「その時、勇者じゃ、魔法使いじゃと己の限界を勝手に定めていては、おぬしの求める心の優しさなど守れんのじゃ!己の持てるすべての力を使い、守らねばならんのじゃ」

勇者「魔法使い・・・!」

魔法使い「ほほっ、な~んちゃって!そんなことを昔の伝説の勇者が言っておったのじゃ。わしは魔法は疲れるからあまり使いたくないんじゃよ~ん」

賢者「なんだ、誰かの受け売りですか。ちょっとカッコイイと思ってしまった私の気持ちをかえしてください」

勇者「もうちょっとマジメにやろうよ」

武道家「・・・」コクコク

魔法使い「ほほっ、惚れてもよいんじゃぞ?」ペローン

賢者「きゃっ!このエロジジイ!メラゾーマ!」ゴー

魔法使い「ギャー!」

22: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 08:28:32.00 ID:dWv0rTot0
【夜更け】

勇者「次の町まで着けなかったね」

賢者「今夜はこのあたりで野宿しましょうか」

武道家「・・・」コクン

魔法使い「ほれっ、火をおこしたぞい。ほめてほめて!」

賢者「さすがに今夜は冷えますね」

勇者「ううう、ぶるぶるぶる」

魔法使い「わしがおこしたんじゃ!わしが火をおこしたんじゃぞ?ほめて!」

賢者「勇者。寒いんですか?だったらもっとこっちに寄ってください」

勇者「え、でも、そんな」

賢者「ほらっくっついたほうがあったかいでしょ」ポヨン

勇者「や、やわらかいところが・・・」ボソボソ

賢者「なんかいいました?」

勇者「ううん?」ブンブン

24: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 08:37:52.73 ID:dWv0rTot0
武道家「・・・」ピトッ

勇者「ぶ、武道家まで・・・」

賢者「みんなでくっつけば寒くないでしょう。このような時の知恵ですよ」

勇者「う、うん。本当にあったかい・・・」

魔法使い「じゃ、じゃあわしもー♪」バッ

賢者「メラミ!」ボボゥ

魔法使い「ぎゃー!」ブスブス

賢者「あなたはこれで十分暖かいでしょう。さ、寝ましょう」

武道家「・・・」スリスリ

勇者「う、うん・・・。眠れるかな・・・」

27: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 08:47:02.03 ID:dWv0rTot0
【キャンプ地の外れ】

魔法使い「ほほっ、今度の勇者はなかなか面白いわい」

魔法使い「強さよりも心を求めるとはのぅ。それも魔王のみを倒すとは」

魔法使い「ほっ、実力もたいしたものじゃわい。最後まで付き合えるとよいがのぅ」

魔法使い「う・・・ごほっごほっ!」ボタボタ

魔法使い「こんな老骨でも最後くらいは役にたたねばのぅ、ほほっ」

29: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 08:58:00.13 ID:dWv0rTot0
魔法使い「こりゃ、おきんかい。もう朝じゃぞ」

勇者「むにゃむにゃやわらか~い」フニフニ

魔法使い「こ・・・こやつは・・・」

賢者「もう朝ですか。あら、勇者ったら、かわいらしい」

勇者「う、う~ん。え?あ、ご、ごめんなさい」バッ

賢者「いいのよ。とっても暖かかったわ」

武道家「・・・」パチリッ

武道家「・・・」ボー

武道家「・・・」スリスリ

勇者「おはよう。くすぐったいよ。武道家」

魔法使い「もういいわい!わしぐれちゃうもん!リア充なんて爆発すればいいんだもん!ふーん!」

賢者「ちょっと魔法使い。そんなすねないでください。夕べは悪かったですよ」

魔法使い「じゃ、じゃあ次からわしも?」

賢者「毛布を貸してあげます」

魔法使い「・・・」

33: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 09:06:00.72 ID:dWv0rTot0
【敵地境界】

賢者「ここからいよいよ敵陣ですね」

武道家「・・・」コクン

勇者「うん。どうやって行こう」

魔法使い「この先は恐らく敵の関所があるじゃろうな。そこさえ抜ければあとは隠れるなり、戦うなりできるのではないかの」

勇者「関所かー。突破できるかなー」

賢者「え?」

武道家「・・・」ビクッ

勇者「え?正面突破するんじゃないの?僕達別にこそこそするような理由はないし」

魔法使い「ほほっ、それはいい。行きますかの」ケラケラ

賢者「む、むちゃです、勇者。」

勇者「だいじょうぶ。ちゃんと手加減するから」

賢者「そ、そういう問題じゃ・・・」

魔法使い「ほっ、ではれっつらごーじゃ!」

35: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 09:16:23.65 ID:dWv0rTot0
【関所】

門番A「はぁ、暇だな。おい、なんか面白いことない?」

門番B「あるわけないだろ」

門番B「給料は安いし」

門番B「仕事は厳しいし」

門番B「奥さんは鬼だし」

門番B「娘は口聞いてくれねーし」

門番B「税金ばか高いし」

門番B「足が水虫だし」

37: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 09:17:46.90 ID:dWv0rTot0
門番B「お姫さんは高慢だし」

門番B「同僚は馬鹿だし、いいことねーよ」

門番A「今・・・なんつった?」ビキビキ

門番B「え?」

門番A「今・・・なんつったっていってんだよ!」

門番B「い、いや、今言った同僚ってのはお前のことじゃなくて・・・な」

門番A「姫さんは高慢だからいいんじゃねーかよ!!あぁ!罵倒されて踏みつけられてー!」

門番B「駄目だこいつ・・・はやく何とかしないと・・・。ん?なんだあれは」

39: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 09:24:15.55 ID:dWv0rTot0
勇者「悪いけど、通してもらうよ!」ビュッ ドス

門番A「ぐっ・・・」バタッ

門番B「て、敵襲だあああああああああああああ!ピューーーーーーーー!」

門番C「なんだと!」

門番D「どこのどいつだ」

門番E「他にも知らせろ!」

門番F「警報!警報!至急応援を求む!」

門番G「囲め囲め!」

門番H「逃がすなよ!」

勇者「げっ・・・どんどん増える・・・」

賢者「はぁ・・・だから言ったんです・・・」

武道家「・・・」フルフル

魔法使い「ほほほほほほっ!こりゃ賑やかじゃわい」

勇者「やるしかないか・・・!手加減忘れずにね・・・」

41: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 09:34:26.27 ID:dWv0rTot0







勇者「みねうち!」ドスッ

門番Z「ぐっ・・・」バタリ

門番α「こいつら強いぞ、もっと応援を呼べ!」

門番β「近づくな!遠くから攻めるんだ!」

門番γ「男のガキに気をつけろ!すげえ力だ!」

勇者「きりがないな・・・どんどん増える」

賢者「広域魔法で全部ふっとばすわけにも行きませんし・・・」

勇者「ご、ごめん・・・」

武道家「・・・」フルフル

魔法使い「ほほっ、いったん引くしかないか。ほれっキメラの翼!」ビューン

43: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 09:42:18.75 ID:dWv0rTot0
魔法使い「勇者よ。今回は無茶がすぎたのぅ」

賢者「あなたが煽ったんじゃないですか!」

魔法使い「そうだったかのぅ、最近物忘れが激しくての」

賢者「とぼけないでください!」

勇者「ご、ごめんなさい・・・」

賢者「い、いえ、勇者に言ったのではありません。これから気をつければいいのです」

武道家「・・・」コクコク

魔法使い「あーずるいぞい!全部わしのせいかい。勇者がかわいいからって贔屓じゃわい」

賢者「へ、へんなこと言わないでください!」

魔法使い「まぁ、ええわい。勇者今回のことはいい教訓になったじゃろう」

45: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 09:49:33.08 ID:dWv0rTot0
勇者「うん・・・。僕、急ぎすぎてたみたい」

魔法使い「勇者よ、北風と太陽という話をしっておるか?」

勇者「どんなのだっけ」

魔法使い「北風と太陽が賭けをしたんじゃ。旅人の女の子の服を脱がしたほうが勝ちという賭けをな」

魔法使い「北風はのぅ、女の子を待ち伏せるためにまず、その行動をすとーきんぐしたんじゃ」

魔法使い「そして、丁度いい公園を途中で見つけての、そこを夜中通ることを発見したんじゃ」

魔法使い「夜中、女の子が通るのを木陰に潜んでずっとまっておってのぅ」

魔法使い「北風は、通りかかった女の子を強引に連れ込み、服を脱がそうとしたんじゃ」

魔法使い「当然女の子は抵抗しての。悲鳴を聞きつけた警察に連れて行かれてしもうたんじゃ」

48: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 10:00:44.75 ID:dWv0rTot0
魔法使い「一方、太陽はじっくりと友達になることからはじめての」

魔法使い「ついには恋人になり、ホテルの一室で女の子の服を脱がすことに成功したんじゃ」

勇者「そ、そんな話だっけ?」

魔法使い「この話の教訓はの。焦りは禁物、女の子は時間をかけておとせ、じゃ」

賢者「変な話を勇者に吹き込まないでください!」ドスッ

魔法使い「ぐへっ・・・効いたぞい・・・」

賢者「まったく!魔法使いはまったく!」プンプン

武道家「・・・」コクコク

魔法使い「まぁ、そんな焦ることはないということじゃ」

勇者「うん」

51: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 10:10:57.58 ID:dWv0rTot0
魔法使い「じゃが、いい勉強にはなったのぅ。勇気と無謀の履き違えは己だけではなく、仲間まで危険に晒すことになるんじゃ」

賢者「どーせ、どっかの伝説の勇者の受け売りなんでしょ」

魔法使い「ほほっ、まぁそうなんじゃがな」

武道家「・・・」コクコク

魔法使い「要するに、できる事は手の届く範囲にして置こうということじゃ。ほれっ、こんなふうにの」ムニムニ

賢者「エロジジイ!」ドガッ

魔法使い「ぐはぁ」バタッ

勇者「じゃあ、どうやって関所を越えようか」

賢者「私に考えがあります、このようなのはいかがでしょうか」

54: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 10:16:40.52 ID:dWv0rTot0
【関所】

魔法使い「相手に化けるとは考えたもんじゃのう」

賢者「とりあえず魔法使いはそのまんま、敵の魔法使いと大して変わらないから変装はなしです」

魔法使い「ひ、ひどい・・・」

賢者「前のとは別の入り口から行きますよ。さすがにあれだけ大暴れしたところは警戒してるでしょうから」

勇者「そうだね」

賢者「それから私と勇者と武道家はどうみても背が足りないから3人でフードを被って1人として化けましょう」

武道家「・・・」コクン

56: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 10:26:17.67 ID:dWv0rTot0
賢者「私が勇者の上に乗ります。武道家は下ね。勇者は真ん中で本体です」

勇者「け、賢者やわらかい・・・」

賢者「勇者、しっかり支えてください。武道家も」

武道家「・・・」コクン

魔法使い「う、うらやまけしからん・・・」

賢者「よし、じゃあ行商人ということでいきますからね。気をつけてくださいね」

勇者「うん」

武道家「・・・」コクッ

魔法使い「ほほっ」

57: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 10:35:03.66 ID:dWv0rTot0
門番P「ん?なんだ?」

魔法使い「どうもご苦労さん!」

門番Q「まぁ、待て待て。お前らは?」

魔法使い「ほほっ、わしらはただの行商人ですじゃ。ほれっ酒を届けにの」

門番P「ほう、確かに馬車の中は酒だな」

魔法使い「こんなところでずっと立っておったら寒かろう。何本か置いていくからのむがよいぞ」

門番P「おう、じいさん。悪いな」

門番Q「ん?こっちのやつは?」

勇者「は・・・は・・・はっ」

賢者「ゆ、勇者・・・ちょっと・・・」ボソボソ

勇者「はぁっくちょん!」

58: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 10:39:42.26 ID:dWv0rTot0
門番Q「わ、びっくりした」

魔法使い「そ、そやつは風邪を引いておるからの。近づかんほうがよいぞい」

門番Q「へんなとこから声がしたような・・・」

魔法使い「気のせいじゃろう、風邪がうつるぞ・・・ご・・・ごふっ・・・」ボタボタ

門番Q「おい、じいさん・・・血が・・・」

魔法使い「ほほっ・・・わしにもうつっておったようじゃわい」

門番Q「そ、そうか。おい、近づくな」

魔法使い「それじゃあ失礼するぞい」

60: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 10:54:30.48 ID:dWv0rTot0
賢者「ふぅ、あぶなかったですね」

勇者「くしゃみが我慢できなくって・・・ごめん」

武道家「・・・」ナデナデ

魔法使い「そう気にするでない。ナイスアドリブじゃぞ。ほほほっ」

賢者「魔法使いもね。突然あんなアドリブするからビックリしちゃった」

武道家「・・・」コクコク

勇者「そうだよ。トマトケチャップか何か?」

魔法使い「まあの・・・そんなようなもんじゃ」

賢者「まぁ、うまく誤魔化せましたけど・・・」

魔法使い「ここからは敵陣じゃ。すにーきんぐみっしょんで行くぞい」

賢者「意味分かってるんでしょうか・・・このじいさん・・・」

勇者「あはは」

61: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 10:58:15.48 ID:dWv0rTot0
【街道】

賢者「ところで、ねぇ勇者。あなたの剣ってずいぶん立派ね」

勇者「え?これ?」

賢者「ええ、所々に法力が練りこまれていて、剣自体が闘気を宿しているような・・・どこでこんな剣を?家の家宝か何かですか?」

勇者「ううん、僕、父さんも母さんも死んじゃっていないから」

賢者「あ・・・ごめんなさい・・・私・・・」

勇者「気にしないで。ずっと昔のことだから」

勇者「これは王様がくれたんだよ。僕は父さんの形見の剣を持っていくつもりだったんだけど、これにしてけって」

魔法使い「ほほっ、あのドケチの王がよくそれを渡したもんじゃわい」

勇者「あはは。現金は50Gとしてくれなかったけどね。父さんの剣は家に大事に置いてあるよ」

賢者「ずいぶん詳しいわね。王様と知り合いなの?魔法使い」

魔法使い「長いこと生きてれば知り合いも多いわい。腐れ縁というやつじゃ」

63: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 11:04:31.23 ID:dWv0rTot0
勇者「父さん母さんが死んじゃってから、お城でお世話になってたからかなぁ」

魔法使い「お前さんに、それを持つ資格があると思われたんじゃよ、ほほっ」

賢者「勇者、わたしもね・・・。両親はいないんです」

勇者「そうなんだ」

賢者「でも両親は私に色々なものを残してくれました。特に書庫には珍しい本がたくさんあって・・・。
それでたくさん勉強したかいあって、こうして賢者になれたんです」

勇者「がんばったんだね」

賢者「それに、両親が生きてた時に買ってくれた靴を、ずっと大事にしてるんです。ほらっ」

勇者「綺麗な靴だねー」

魔法使い「ほほっ、それも勇者の剣に負けず劣らずの貴重なものじゃぞい」

賢者「これを買ってくれた両親のことを思い出すだけで、楽しくて、幸せになれるんです」

勇者「あはは。うらやましいなぁ」

武道家「・・・」コクッ

66: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 11:12:38.17 ID:dWv0rTot0
賢者「ふふ。でも、こうしてお互いのこと話すの初めてかもしれませんね」

勇者「そっか。僕達、まだお互いのことあまり知らなかったんだね」

魔法使い「じゃ、わしもわしも!赤裸々に語っちゃうぞい」

賢者「魔法使いは自重しててください」

魔法使い「ひ、ひどいのぅ。じゃあ、結束力アップのために、また『約束』というのはどうかのぅ」

賢者「いやらしいことじゃないでしょうね・・・」

魔法使い「違うわい!わしをなんじゃと思っておるのじゃ」

賢者「エロジジイ」

武道家「・・・」コクコク

魔法使い「ほんとにすねるぞぃ・・・。まぁ聞くがよい。これまでも敵から何者かと聞かれることがあったじゃろう」

勇者「うん」

67: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 11:19:20.56 ID:dWv0rTot0
魔法使い「そのような時、古では『名乗りを上げる』ということをやっておったのじゃ。正々堂々、勝負をする上で、お互いの名前を名乗り、負けて死んだとしてもその名を心に刻めるようにの」

賢者「へぇ・・・。そんな風習があったんですか」

勇者「か・・・かっくいい!」

魔法使い「わしが名乗りの上げ方を教えるから、みんなでやるんじゃ。これには団結力を養う意味もあるんじゃぞ」

勇者「へぇー!」

魔法使い「あと、キメポーズも忘れずにの」

賢者「な、なんでそんな恥ずかしいまねを・・・」

魔法使い「恥ずかしいとはなんじゃ!古式ゆかしい慣わしじゃぞ」

賢者「恥ずかしいポーズじゃないでしょうね」

勇者「へぇ、じゃあ今度からやろうね」

武道家「・・・」コクコク

賢者「はぁ・・・わかりました・・・」

68: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 11:29:26.22 ID:dWv0rTot0
【魔王城前】

賢者「なんとかここまで来れましたね」

武道家「・・・」コクッ

魔法使い「自陣では敵も油断しておるからのぅ。ほほっ」ペタペタ

賢者「っっ!や、やめてください」

魔法使い「ここじゃ、目立つことは出来ないじゃろ。ほれほれ、ここがええのんか」クリクリ

勇者「魔法使い、やめてあげてよ。もう・・・」

魔法使い「すまんすまん、緊張をほぐそうとのぅ、ほほっ」

賢者「あとで殺す・・・」

賢者「さて、どうやって魔王までたどり着くか・・・ですね」

勇者「正面から行ったら、また関所の時みたいに、いっぱい応援が来ちゃうよね」

魔法使い「じゃが、それしか手はないじゃろうの」

勇者「さすがに変装しても入れないよね。うん、やっぱり正面からだよ」

71: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 11:35:55.79 ID:dWv0rTot0
賢者「勇者?」

勇者「正面から中に入ったら、入り口を壊そう。外からの応援は防げるよ」

賢者「しかし、中にも相当数の衛兵がいるかと・・・」

勇者「狭い城内なら全員で囲まれることもないよ、だめかな?」

魔法使い「ほほほっ、マジかいの」

勇者「城の中の兵全部が相手になるけど・・・僕達ならできるよ!」

73: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 11:41:00.13 ID:dWv0rTot0
賢者「まぁ、勇者がやるというのならやりますか」

魔法使い「ほほっ、わしわっくわくしてきたぞい」

武道家「・・・」コクリッ

勇者「いくよ!」ダッ・・・ババッ

門番I「む・・・なにも・・・ぐっ・・・」バタッ

門番J「なにも・・・・がっ・・・」バタッ

勇者「みねうちだよ、ちょっと眠っててね」

魔法使い「なかなかやるのぅ、ではわしもいくかの」

魔法使い「ほっ、回し打ち!」

門番K「・・・」バタッ

門番L「・・・」バタッ

74: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 11:45:41.34 ID:dWv0rTot0
賢者「はやっ!あんたやっぱり魔法使いじゃないでしょ!」

魔法使い「ほれっ、お前さんの出番じゃぞい」

武道家「・・・」コクッ

武道家「・・・」ドガアアアアアアアアアン

勇者「す、すごい・・・。正拳だけで入り口が崩れた・・・」

賢者「さ、来るわよ!」

魔法使い「ほほっ!」

衛兵A「何事だ!」

衛兵B「今の音はなんだ!」

衛兵C「入り口か?いくぞ!」

76: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 11:53:18.32 ID:dWv0rTot0
勇者「みんな!お互いの背中を守って戦うんだ!深追いしちゃだめだよ!」

賢者「了解!」

魔法使い「ほほっ、言いおるわい」

武道家「・・・」コクッ

賢者「来ましたね。ラリホー!ラリホー!」

衛兵A「ああ・・・」バタッ

衛兵B「ね、眠気が・・・」バタッ

衛兵C「て、敵襲!ピーーーーーーーーーーーー!」

勇者「応援を呼んだね。いいよ、どんどん呼べばいい。全部相手にしてやる!」

ドヤドヤ

賢者「集まってきましたね」

78: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 11:58:57.73 ID:dWv0rTot0
勇者「いくぞ!」バババッ

衛兵C「がっ・・・」バタッ

衛兵D「ぐっ・・・」バタッ

衛兵E「くっ・・・させるか!」ギィーン

勇者「遅い!後ろだ!」ガッ

衛兵E「・・・」バタッ

武道家「・・・」ドガガガガガガガガ

衛兵F~K「・・・」バタリッ

衛兵L「こいつら・・・つよい!もっと応援を呼べ!囲むんだ!」

魔法使い「皆の衆やるのぅ。いくぞい!」

魔法使い「二段突き!骨砕き!削岩撃!」

衛兵L「あぐっ・・・」バタッ

衛兵M「ほあっ・・・」バタッ

衛兵N「かはっ・・・」バタッ

82: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 12:07:20.25 ID:dWv0rTot0
賢者「だから魔法使いなさいよ・・・」

魔法使い「ほほっ、まだまだ来そうじゃぞい」

勇者「みんな、命大事にね!」

武道家「・・・」コクッ










84: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 12:12:32.62 ID:dWv0rTot0
勇者「ぜぃぜぃ・・・や・・・やったかな」

賢者「はぁはぁ、そうね・・・もう・・・来ないみたい、疲れたわ」

魔法使い「倒したやつらは大体ロープで縛り終えたぞい」

賢者「ご苦労様。また襲ってきたら困りますからね」

魔法使い「女の子の敵を縛ってるときは興奮したわい。うひひひひ」

賢者「メラミ!」

魔法使い「ぎゃー!あちちー!疲れておったんじゃないのかい!」

賢者「なんか元気が出てきたわ・・・もう一発いきますか?」

魔法使い「じょ、冗談じゃよ、冗談」

勇者「はぁはぁ、あとは魔王だけだね」

武道家「・・・」コクンッ

賢者「ええ、行きましょう。魔王を倒しに」

86: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 12:19:38.43 ID:dWv0rTot0
【玉座の間】

ギギィー

勇者「あれが・・・魔王!」

賢者「一人ですね」

武道家「・・・」コクッ

魔法使い「さて、やってしまいますかの」

勇者「待って。魔法使い。4対1は駄目だよ。僕がいく!」

賢者「そんな!危険です。それに体力だってさっきの戦闘で・・・」

勇者「大丈夫。まだまだいけるよ。それに一人を皆で叩くなんてどっちが魔王だか分からないよ」

賢者「で、でも・・・」

88: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 12:23:50.97 ID:dWv0rTot0
魔法使い「行かせてやるんじゃ。男にはの、やらなくちゃいかんって時があるもんじゃ」

武道家「・・・」スリスリ

勇者「ありがとう、武道家。みんな」スタスタ

勇者「魔王!お前を倒す!」

魔王「ま、参った!」

タンス「・・・」

勇者「いくぞ!・・・え?」

魔王「まっ、待って!降参!降参!」

勇者「え?ええ?」

魔王「な、何でもするから許してくれ!なっなっ!」

90: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 12:28:48.05 ID:dWv0rTot0
勇者「何を言うんだ!世界を支配しようとたくさん殺した癖に!」

魔王「そ、それは事実だが・・・」

勇者「許さない!」バッ

魔王「そ、側近!助けてくれ!」

タンス「・・・」ガタガタッ

勇者「え?誰かいるの?」

タンス「にゃ~ん」

勇者「なんだ、ネコか」

魔王「おいこら!側近!そんなんで誤魔化されるか!一人で隠れおって!」

勇者「え、ネコじゃないの?」

タンス「我輩はネコである」

勇者「タンスが喋った・・・」

92: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 12:37:34.90 ID:dWv0rTot0
魔王「側近・・・お前は・・・」

勇者「とにかく、これでお前の野望も終わりだ!」バッ

魔王「ゆ、許して!この通り!」ペコリッ

勇者「お前はそうやって許しを請った人をどれだけ殺したんだ?」

魔王「そ、それは・・・」

勇者「許せない!」

魔王「な、なんだと!ここまで頭を下げてるのに!下種が!お前らのような糞種族は全滅させるにきまってるだろう!ゴキブリめ!」

勇者「なっ」

魔王「殺すんだろう!さっさとやれ。お前らのような種族の汚い顔など見たくもないわ」

勇者「・・・」ワナワナ

93: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 12:41:37.28 ID:dWv0rTot0
賢者「勇者。もういいでしょう。魔王を殺さずとも捕らえておけば交渉の材料になるかと」

魔法使い「この城は占拠したも同然じゃしの。ほほっ」

勇者「はぁはぁ・・・ご、ごめん。みんな・・・頭に血が上っちゃって」

タンス「ククク、そううまく行きますかな?」

賢者「なんですって?」

タンス「今頃、あなたたちの国に、我らが刺客が向かっていることでしょう」

武道家「・・・」ビクッ

タンス「ここで私達の相手をしていたらもどる国がなくなるかもしれませんね・・・ククク」

94: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 12:49:52.17 ID:dWv0rTot0
勇者「なんだって!」

魔法使い「うむむむむ・・・ここはいったん戻るのがよいかの」

賢者「もちろんこいつらは連れて行くわよ」

魔王「え!?」

タンス「ちょっ」ガタガタ

勇者「国に戻ろう!みんなが心配だ」

賢者「行きますよ!ルーラ!」

97: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 12:54:23.46 ID:dWv0rTot0
【旅立ちの国 王城前】

勇者「こ・・・これは!」

魔法使い「血塗れじゃのう・・・」

武道家「・・・」ガクブル

勇者「ね・・・ねぇ・・・」チョコン

ゴロン

勇者「く・・・首・・・」

賢者「う・・・・うえぇっぷ・・・おえええ」

勇者「け、賢者」

賢者「ゆ、勇者見ないでください・・・お、おえええ・・・」ビチャビチャ

魔法使い「こりゃひどいわい・・・。まるですぷらったじゃ・・・」

賢者「こ、こんな酷いこと・・・一体誰が・・・」

100: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 12:58:56.92 ID:dWv0rTot0
門番「う・・・ううう・・・・」

勇者「も、門番!だ、だいじょうぶ?」

門番「ゆ、勇者か。く、来るのが遅いよ・・・。あ、あの化物たちが・・・がはっ」ボタボタ

勇者「し、しっかりして・・・」

門番「それ・・・より早く王の間へ・・・王を・・・守れ」ガクッ

勇者「門番!ううう・・・」ポタポタ

魔法使い「泣いとる場合じゃないぞい。急がねば」

勇者「ううう、ぼ、僕の友達がみんな・・・」

賢者「勇者!」バシッ

勇者「・・・はっ」

賢者「しっかりして!この世界を平和にするんでしょ・・・急いで・・・う・・うえ・・ううううう」

勇者「ご、ごめん。ありがとう賢者。みんな行こう」

魔法使い「こんな皆殺しにする奴は・・・まさか・・・」

武道家「・・・」フルフル

101: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 13:06:06.13 ID:dWv0rTot0
【王の間】

魔法使い「生き残りはまったくおらんかったのぅ」

賢者「え・・・ええ」

武道家「・・・」

勇者「王様は・・・王様は無事だろうか・・・」

ギギィ

王様「はぁはぁ、がはぁ・・・」ボタボタ

?「へっ、たいしたこたぁねぇなぁ。あぁん?」

?「ひゃっひゃっ、まったくっすねぇー」

?「ワロスwwwワロスwww」

?「あら?誰か来たんでしょうか?」

104: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 13:13:49.11 ID:dWv0rTot0
勇者「お・・・おまえらああああああああああ!」

?「あんだ、こいつぁ?あぁん?」

?「さっさと殺っちまうっすよ。ほれっ」スバッ

王様「う・・・ぐぅあああああ」

武道家「・・・」ワナワナ

勇者「王様!」

?「悲鳴キタコレwwwこいつwwwキモスwww」グリグリ

王様「うぐうううううううう!」

勇者「やめろおおおおおおお!」

武道家「・・・」ブルブル

武道家「・・・ピッ・・・」

武道家「ピキー!」

106: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 13:18:49.24 ID:dWv0rTot0
魔法使い「ぶ、武道家がしゃべったぞい」

賢者「よっぽど怒ったのね」

勇者「王様!お助けします!ベホマ!」

?「てんめぇ、なに回復してくれちゃってんだよ、ここまでやったのによぉ。あぁん?」

王様「た、助かったぞ!勇者、お前達!」

?「なにもんだぁ、おまえら。あぁん?」

魔法使い「ほっ、聞きましたな?」

賢者「聞かれましたね」

勇者「え?あれやるの?こんな時に?」

武道家「・・・」コクコク

魔法使い「こんな時こそ、名乗りを上げて一致団結ですじゃよ」

賢者「そ、そうですね・・・頭に血が上ってました」

108: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 13:23:54.28 ID:dWv0rTot0
勇者「ならば!聞かれたのならお答えしよう!我ら勇者パーティー!」

賢者「私は、姓は『はぐれメタルスライム』名は『はぐりん』号は『疾風の稲妻!』」

魔法使い「わしは、姓は『魔法使い』名も『魔法使い』号は『深遠の大魔道師!』じゃ」

武道家「ピキキキキー!ピキー!ピキキー!ピーピー!」

賢者「姓は『スライム』名は『スラりん』号は『夢幻の乙女』って言ってるわ」

勇者「そして僕は姓は『勇者』名も『勇者』号は『魔界の新生』だ!我等勇者パーティ!」シャキーン

武道家「ピキー」バッ

賢者「は、恥ずかしい」バッ

魔法使い「ほほっ」ジャーン

勇者「よし!練習どおり!」

111: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 13:30:06.78 ID:dWv0rTot0
?「なんっすか?こいつら。二つ名がいたいたしいんっすけど。ねぇ、商人」

商人「厨ニ病キタコレwwwキモスwww女僧侶レスよろwww」

女僧侶「え?勇者?で、でも・・・。ねぇ光の勇者」

光の勇者「あんいってんだ。あぁん?勇者パーティーは俺らだろうが。俺、商人、盗賊、女僧侶の4人だっての。なめてんのか、魔物が!あぁん?」

勇者「ふざけるな!みんな殺して、王様を殺そうとして、世界を支配しようとして!どこが勇者だ!」

光の勇者「あったりめぇだろうが、あぁん?てめえらの王も魔物も皆殺しにして人間だけの平和な世界を作るんじゃねーの?俺らの王が言ってたぜ」

賢者「それのどこが平和な世界なの!」

光の勇者「んなこたぁ、後でいぃんだよぉ、あぁん?勝った方が正義なんだからよぉ。おめぇらを皆殺しにすりゃぁ間違いなく人間は平和になんぜぇ?」

賢者「なんて自分勝手な!」

113: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 13:37:13.23 ID:dWv0rTot0
光の勇者「黙れや、メタルやろう、あぁん?」

商品「経験地ワクテカwww」

盗賊「やっちまいましょうや」

女僧侶「でも・・・はぐれメタルが喋るなんて」

商人「さとりの書持ちですかwwwウマスwww」

盗賊「しかも、あれ幸せの靴なじゃいっすか。ひゃっはー!うますぎ!」

魔法使い「賢者はおぬしたちより、よっぽど人間らしく、心も綺麗じゃわい!この化物どもめ!」

勇者「魔王も、お前達も許さないぞ!」

光の勇者「あぁん?魔王?ああ、俺らの王のことかぁ?」

114: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 13:43:09.58 ID:dWv0rTot0
魔王「た、助けてくれ!光の勇者!」

タンス「わ、私も!」ガタガタ

光の勇者「あんだぁ、捕まっちまったのか・・・」

魔王「た、助けてくれるのか!」

光の勇者「んなぁ、役立たずいらねぇなぁ、あぁん?」

魔王「え?」

光の勇者「こいつらもみんな皆殺しだ、あぁん?」

盗賊「うぃっしゅ!」

商品「キターwww」

女僧侶「そ、それはいくらなんでも・・・」

光の勇者「黙ってろ、肉便子がぁ、あぁん?」

女僧侶「ひっ・・・」

118: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 13:50:25.58 ID:dWv0rTot0
王様「勇者よ、私も共に戦うぞ」

勇者「いいえ、王様。相手は4人です。4対4。正々堂々戦いたいです」

王様「し、しかし、やつら本当に化物だぞ・・・。特にあの光の勇者は・・・」

光の勇者「あに、くっちゃべってんだぁ、あぁん?じゃあそこの勇者とかいうガキから殺してやんよ」

光の勇者「いくぜぇ!ライディーン・・・スラッシュ!」ピカッガガガーン

勇者「うぐっ・・・ぐ、ぎぎぎぎっ」ギィーン

盗賊「ふ、防いだ!」

女僧侶「は、初めて見た・・・、光の勇者の攻撃が防がれるなんて・・・」

光の勇者「マジかよぉ、あぁん?やっべ、さっきの戦いで魔法力ねぇぞ」

120: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 13:58:52.33 ID:dWv0rTot0
女僧侶「あっちには、魔王も控えてますし、王様が人質になってますし・・・」

商人「ヤバスwwwヤバスwww」

光の勇者「しっかたねぇなぁ。いったん引くぞ!リレミト!」シューン

勇者「あ、待て!リレミ・・・」

賢者「勇者、待って」

魔法使い「そうじゃ、それより城の者の蘇生と手当てを急がねば。手遅れになるぞ」

武道家「ピキキー!」

王様「そうだ。みなで手分けしてやるぞ。急げ!」

121: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 14:04:30.88 ID:dWv0rTot0
【城門前】

盗賊「追ってこないっすね」

商人「さっさと逃げましょwww」

女僧侶「そうですね。ここは、すぐにでも・・・」

光の勇者「おめぇの意見は聞いてねぇんだよ、あぁん?」ドス

女僧侶「う、うぐぅ・・・」

光の勇者「どぉせ、町に帰って回復すんだ。魔力全部使っていってやんよ」

盗賊「やるんすか?うっひょー!」

光の勇者「お前ら全員気合いれろや、行くぞ!ミナディーン!」ギャガガガガーン!

盗賊「ひゃははは!城崩れていくっすよ」

122: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 14:05:26.84 ID:dWv0rTot0
商人「ワロスwww」

女僧侶「ひどい・・・王様たちもまだいたのに・・・」

光の勇者「さあ、帰るぜぇ。女僧侶、今夜は憂さ晴らしにたっぷりかわいがってやるから楽しみにしてろよぉ、あぁん?」

女僧侶「ひっ・・・」ビクッ

盗賊「ひゃっはー!楽しみっすねー」

商人「エロスwww」

125: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 14:14:15.46 ID:dWv0rTot0
【王城跡】

賢者「これで・・・全員かな・・・」

勇者「うん・・・もう生き残りはいない・・・。蘇生も間に合わずに半分以上死んじゃって・・・う・・・うう・・・ピエール・・・スミス・・・」

魔法使い「じゃが、あれだけの短時間に、脱出魔法でこれだけ救えたんじゃ・・・おぬしはよくやったわい・・・」

武道家「ピキキー」フルフル

魔法使い「じゃから、おぬしら。そう泣くな・・・」

勇者「ううう・・・あいつら・・・魔物だからって皆殺しにするって・・・なんてひどい・・・人間なんて・・・人間なんて・・・」

魔法使い「勇者!その先は言ってはならんぞ!」

勇者「う、うん・・・。でも・・・僕は無力だなぁ・・・魔王だけを倒せばいいと思ってたのに・・・仲間がこんなに死んじゃうなんて・・・う・・・ぐすっ・・・」

126: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 14:21:15.51 ID:dWv0rTot0
王様「無力ではないぞ!勇者よ。お前は、あの光の勇者の一撃を防いだ。あやつは本当に化物だ。お前がいなかったら恐らく全滅であったぞ」

勇者「王様・・・」

王様「それに、お前達は『魔王』という切り札を手に入れてくれた。すでに手はうって、行動に移しておる」

勇者「え?どういうことですか?」

王様「わしたちは、平和を目指し、魔王討伐を掲げた。それは魔王が世界征服を目指し、魔物を殺し、領土を奪うからだ。まさか、我等を皆殺しにするつもりだとは思わなかったがな・・・」

勇者「はい・・・」

王様「魔王によると、我等の事を凶暴で残忍なだけの生き物と風潮しておるそうだ」

賢者「そんな・・・ひどい・・・」

武道家「ビキー!」プルプル

魔法使い「そうじゃ!わしらは平和とエロを愛する魔物じゃぞい!」

128: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 14:25:46.18 ID:dWv0rTot0
王様「ならば、本当にわれらが世界を支配するものとなってやろうではないか」

勇者「王様、何を・・・」

王様「世界を魔物が支配してやる!わしが真の魔王となってやろう!」

賢者「そ、そんな、王様・・・」

王様「安心しろ。無闇な殺生はせぬよ。それに支配など形だけのものだ。魔王がこちらの手にある今、そんなに簡単に手出しも出来まい」

勇者「そうか・・・。例え支配という形でも・・・僕達の本当の姿を知ってもらえれば・・・」

賢者「ええ、私達が危険な魔物じゃないってことが分かってもらえるかも・・・」

魔法使い「ほほっ、面白くなりそうじゃわい」

武道家「ピピー」ワクワク

魔王様「世界を・・・支配してやる!」

130: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 14:34:45.76 ID:dWv0rTot0
【魔族の支配する世界】

光の勇者「やっべぇなぁ、おい、あぁん?」

盗賊「そうっすね。どこもかしこも魔物が支配してる町で、俺達指名手配犯っすよ」

商人「ショボーン」

光の勇者「しかも俺らが魔物ぶっ殺してやってんのに感謝もしやがらねぇ」

女僧侶「それは・・・その後、好き放題略奪するからじゃ・・・」

光の勇者「あぁん?」ドスッ

女僧侶「うげぇ、げっ、げほぉ」ベチャベチャ

商人「お金なかったら生きていけないっしょwwwワロスwww」

盗賊「そっすよねー。ひゃははははは」

勇者「探したぞ!」スタッ

133: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 14:43:40.43 ID:dWv0rTot0
光の勇者「あんだぁ、お前らは?」

勇者「聞かれたのならば答えよう!」スチャ

賢者 チャッ

武道家 プルルン

魔法使い シャキーン!

光の勇者「あぁ、あー。それは前見たからよぉ。何しに来やがったんだ、あぁん?」ボリボリ

盗賊「生きてたんすか。しぶといやつらっすねー」

商人「死んでればよかった件についてwww」

女僧侶「まさか、仲間の敵を討ちに?」

勇者「ぐっ・・・」ブルブル

魔法使い「勇者、抑えるのじゃ」

光の勇者「俺らが殺してやったゴミどものことで恨まれてもなぁ、あぁん?」

盗賊「ゴミはゴミ箱に、町を綺麗にっすね」

商人「デュフフwwwデュフフwww」

134: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 14:54:15.52 ID:dWv0rTot0
勇者「こ・・・このやろ・・・」ブルブル

賢者「勇者!」

勇者「う・・・うう・・・はぁ・・・・ふぅ・・・。敵討ちじゃない!お前達を倒すのは世界のためだ!」ジャキン

光の勇者「あんだとぉ、こらぁ」

勇者「人も魔物も平気で殺すお前達のようなやつを野放しにしておけない!それだけだ!」

光の勇者「あぁん?じゃ、ちょっくら相手してやっか」ブオン

賢者「うわっと・・・」シュン

光の勇者「さすがにすばしっこいなぁ、あぁん?」

盗賊「経験値よこしな!ヒャッハー!」ズバッ

賢者「お・・・っとと」ササッ

商人「ウマスwwwウマスwww」

賢者「よっと」ササッ

光の勇者「はぇえなぁ、さすがに」

勇者「3人がかりとは卑怯な!」ブオン

光の勇者「おめぇが相手かぁ?この間みたいにゃぁいかねぇぞぉ、あぁん?」ガンッ

135: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 15:02:04.94 ID:dWv0rTot0
武道家「ピキキー」ドガガガガ

盗賊「おっと、あぶねぇっすね、軟体生物君が相手っすか?」

武道家「ピキー」ドドド

盗賊「おおっと、世界最弱の生物ががんばってるっすねぇ。笑えるっす」

武道家「ピキー」バババ

盗賊「そんな柔らかい体でなにをするってんすか。ひゃはははは」

武道家「ピキー」ドドド

盗賊「そんな馬鹿の一つ覚えみたいに殴りかかってきても・・・ぐぼぁ」

武道家「ピキー」ドドド

盗賊「ぐあっ、お、重い・・・うぐっ・・・それに・・・か、硬い」

武道家「ピキー!」ドドドド

武道家「ふべらっ!」

137: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 15:05:31.79 ID:dWv0rTot0
魔法使い「あんたの相手はわしがいたそう、うひひひひ」

女僧侶「ひぃ・・・。バギクロス!」スバッ

魔法使い「ほっ、よっと。いきなり恐ろしい嬢ちゃんじゃわい」

女僧侶「そんな・・・避けた!」

魔法使い「おぬし、他の奴らとはちと様子が違うのぅ」

女僧侶「ザキ!」

魔法使い「ほほっ!そんなもの耳が遠くて聞こえんわい。やはりおぬし違うの。まっすぐな目をしておる」

女僧侶「何を言ってるんですか!」

魔法使い「おぬし、自分達の行動に誇りを持っておるか?」

女僧侶「え?」

138: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 15:12:22.09 ID:dWv0rTot0
魔法使い「うちの若造がのぅ、言いおったよ。『全部が終った後、自分にがんばったねっていえるのか』との。おぬし?どうじゃ?」

女僧侶「ううう・・・」

魔法使い「本当に自分に頑張ったと言えるかの?自分の行動を誇りに思えるかの?」

女僧侶「う、うるさいうるさい!どうしようもないのよ!バギクロス!」バシュッ

魔法使い「よっと。どうしようもない・・・なのかの?どうしようとも『しない』んではないか?」

女僧侶「言うなぁ!」

魔法使い「少しは自分の心で考えてみてはどうかの?どうしたいのか。何が正しいのか」

女僧侶「ううう」

141: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 15:17:16.07 ID:dWv0rTot0
賢者「あなたは私が相手になりますよ」

商人「カモネギwwwキタコレwww」

賢者「メラゾーマ!」ボボゥ

商人「あまり効かないですよwww装備完璧なんでwww」

賢者「く・・・ガチガチに固めてますね」

商人「弱点も分かってますよwwwこれwww魔人のかなづちwww」

商人「ほーれwww会心www」ズガッ

賢者「そんなもの当たらなければ・・・」シャッ

商人「ほれっ」ドガン

賢者「がっ・・・な・・・なぜ・・・」

商人「星振る腕輪ですよwwwすばやさウマーwww」

賢者「ベギラコン!マヒャド!」ゴォー

商人「うわっち・・・まだ動ける?」

142: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 15:21:41.00 ID:dWv0rTot0
賢者「私をただの賢者と思わないことです。それにただのはぐれメタルスライムだとも」

商人「ガクブルwww」

賢者「教えてあげましょう。私のHPは999です」

商人「チート乙・・・」

賢者「防御が完璧ならば、最大級の魔法で行きますよ!ビッグバン!」ドゴーン

商人「こ、これはヤバスwwwぐぅ・・・」

賢者「もう一発!」ドゴーン

商人「うぐ・・・」

賢者「もう一発!!」ドゴーン

商人「も・・・もう勘弁・・・」

賢者「もう一発!!!」ドゴーン

商人「・・・」

144: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 15:31:21.93 ID:dWv0rTot0
光の勇者「五月雨斬り!」バババババッ

勇者「うくっ・・・」キキキキーン

光の勇者「火炎斬り!おらぁ、どうしたぁ、あぁん?」ズバッ

勇者「ふぅっ・・・」ガッ

光の勇者「防戦一方じゃねぇか、あぁん?それでも勇者かよぉ」ガンッ

勇者「お前のようなやつが勇者を名乗るな!」ギィーン

光の勇者「しっかたねぇだろうがぁ、神が力をくれたんだからよぉ、こんなよぉ」

光の勇者「ライディーンスラッシュ!」ピカッガガガガン

勇者「食らうかぁ!ぐぎぎぎぎっ!」ザザザッ

光の勇者「受け流しただぁ?」

146: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 15:33:32.37 ID:dWv0rTot0
勇者「今だ!ジゴスパーク!!」バリバリバリバリ

光の勇者「うおおおおおおおおおおおおお!」

光の勇者「はっ・・・ど、どこいきやがったぁ」キョロキョロ

勇者「上だ!食らええ!魔人斬り!!」ズバン

光の勇者「ぐっはああああ」ドス・・・ボタボタ

勇者「や・・・やった・・・・」

147: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 15:37:17.85 ID:dWv0rTot0
光の勇者「が・・・はぁ・・・そ、女僧侶ぉ!なにやってんだぁ、あぁん?さっさと回復しろや」

盗賊「うぐぅ・・・」

商人「・・・」ビクンビクン

光の勇者「さっさとしろぉ!また酷い目にあわせんぞぉ!」

女僧侶「ベホマ!ベホマ!ベホマ!ベホマ!」

光の勇者「うぉっし、治ったぜぇ!お前ら集まれ!」

盗賊「ふぅ・・・きつかったっす」

商人「ヤバスwww」

女僧侶「は・・・はい・・・」

勇者「なっ!あれだけの傷を一瞬で!」

賢者「すごい・・・なんて法力」

武道家「・・・」コクコク

魔法使い「やりおるのぅ、これは厄介じゃわい」

150: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 15:44:51.68 ID:dWv0rTot0
光の勇者「女僧侶ぉ、てめー何自分にまでベホマ使ってんだぁ!てめぇはベホイミで十分だっていつもいってんだろうがぁ」ドス

女僧侶「う、うげぇ・・・。ご、ごめんなさい」ポタポタ

光の勇者「ったくよぉ。しかし、あいつらよぉ、やるなぁ、あぁん?」

盗賊「ちっとやばいっすね」

光の勇者「だったら一か八か、一気に決めるか、あぁん?」

女僧侶「な、なにを・・・」

光の勇者「パルプンテ!!」

魔法使い「なんじゃと!」

賢者「運に任せようというのですか!」

勇者「間違えば仲間まで傷つけるかもしれないのに・・・」

武道家「・・・」フルフル

151: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 15:49:15.34 ID:dWv0rTot0
商人「なにがでるかなwwwなにがでるかなwww」

盗賊「ん?あれなにっすか?」

女僧侶「ま・・・まさか・・・隕石郡・・・」

商人「キタコレwww」

光の勇者「きたぜぇ?さぁ、地獄が降ってくるぜぇ」

ドドドドドドドドドド

勇者「うぐぐぐぐぐ」ガガガガッ

賢者「こ・・・こんなの・・・ぐっ・・・」ガガガガッ

魔法使い「まずいのぅ・・・」ガガガガ

武道家「ピ・・・キー」ガガガガッ

盗賊「やっべっ・・・うぐっ」ガガガガッ

商人「おわた・・・」ガガガガッ

光の勇者「はぁん!女僧侶バリアー!」ガバッ

女僧侶「えっ・・・がはああああああああ!」ドガガガガガ

154: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:00:34.54 ID:dWv0rTot0









光の勇者「ふぃ、全員くたばったかぁ?あぁん?」

勇者「がっ、はぁはぁ、ま・・・まだだ・・・」

光の勇者「まだ生きてやがったかぁ、あぁん?」

勇者「はぁはぁ、な、仲間を盾にしてまで・・・どこまでお前は・・・」

光の勇者「馬鹿かぁ、お前はぁ。全滅したら意味ねぇだろうがぁ、あぁん?それにこいつならそのうち回復するさぁ。なんせ高位の女僧侶だからなぁ」

女僧侶「べ・・・ベホイミ・・・」キュン

光の勇者「ほらなぁ?さっさと盗賊と商人も回復させろや」

女僧侶「は・・・はい・・・」

155: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:07:05.22 ID:dWv0rTot0
勇者「許さない・・・お前だけは・・・!」

魔法使い「ま、待つんじゃ勇者・・・」

賢者「あぐっ・・・う・・・動けない・・・ま・・・まって勇者」

武道家「ピ・・・ピキー・・・!」フルフル

勇者「くらええええええええええええええ!」ズバッ

光の勇者「おっせぇんだよぉ!そんな血だらけで戦えんのかぁ、あぁん?」キン

勇者「ううううう・・・」ボタボタ

光の勇者「とどめ刺してやんぜぇ!ギガディイイイイン!ブレイク!!」ピシャガガガーン!

勇者「がああああああああああ!」バキーン

魔法使い「勇者!あ、あの剣を折るとはのぅ・・・」

光の勇者「さぁて、やっちまうかなぁ、あぁん?」

魔法使い「勇者・・・女僧侶・・・武道家・・・役立たずの魔法使いですまんかったのぅ・・」

勇者「魔法使い・・・何を・・・う・・・ぐっ・・・」

157: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:13:09.08 ID:dWv0rTot0
勇者「ま・・・ほ・・・つか・・・。ベ・・・ベホマ!」キュイン

魔法使い「ほほ・・・体力が・・・ありがとのぅ、勇者・・・がはっ」ボタボタ

勇者「キアリー・・・キアリー・・・キ・・・アリ・・・」ガクッ

賢者「気を失ったわ・・・いえ・・・気を失ったままとなえてたのね・・・」  

魔法使い「勇者・・・わしの病気はキアリーでは治らんのじゃよ・・・じゃが・・・ありがとのぅ」

盗賊「ひゃっはー、もうあいつら虫の息っすよ」ブオン

魔法使い「やらせんぞい!ヘルファイア!」

盗賊「ぎゃあああああ」

女僧侶「あ・・・あ・・・ベホマ!」

盗賊「ぎゃああああ、あちいいいい、も、燃えるうう」ゴロゴロゴロ

女僧侶「え・・・火は消えてるのになんで・・・」

魔法使い「魂まで燃やす地獄の炎じゃ、そう簡単には消えやせんわい・・・う・・・ごはっ」ボタボタ

160: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:18:50.53 ID:dWv0rTot0
光の勇者「んだとぉ、こらぁ、あぁん?」

魔法使い「焼殺!」ゴゴォー

光の勇者「んだらぁああああ、うぐうううう、あ、足がああああああああ」

女僧侶「光の勇者の足が・・・炭に・・・」

魔法使い「ごはっ・・・ごぼぉ・・・召雷!!」ゴゴオオン

光の勇者「うっ・・・がああああ・・・う、腕がああ」ゴロゴロゴロ

魔法使い「ま、まだ避けおるか・・・がはぁ・・・はぁ・・・」ボタボタ

光の勇者「さっさと回復しねぇか!女僧侶!ぶち殺すぞ!」

女僧侶(い、今なら・・・・)


(魔法使い「少しは自分の心で考えてみてはどうかの?」)


女僧侶(魔法使い・・・)

女僧侶「・・・」ダダッ

光の勇者「おい!逃げる気か!はぁはぁ、て、てんめぇ・・・ベホマ!待て!ぐっ・・・はぁはぁ」ダッ

163: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:24:15.68 ID:dWv0rTot0
魔法使い「わしに背中を見せる気か?光の勇者よ・・・」ゴゴゴ

光の勇者「く・・・だったらてめえから殺してやるよぉ、あぁん」

魔法使い「はぁはぁ、それでいいんじゃ。がはぁ」ボタボタ

光の勇者「あぁん?ずいぶん調子悪いみたいじゃねぇか。いくぜ!」

魔法使い「おぬしのような人間を・・・平気で魔物を殺せるような人間を・・・わしは野放しにはできん!」

魔法使い「これから生きていく、こやつら若い英雄達の目指す世界のためにも・・・な」

光の勇者「何言ってやがる、あぁん?」

魔法使い「その目に焼き付けるがよい!この命!若い力のためならば使ってやるわい!」

賢者「ま、魔法使い!や、やめてください・・・」

勇者「キアリー・・・・キアリー・・・」

武道家「ピキ・・・・キー」プルプル

164: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:30:16.00 ID:dWv0rTot0
魔法使い「おぬしら・・・ちょっとの間でいいから目をつぶっておってくれ・・・これからすること、見られとうないのでな・・・」

光の勇者「な、なにをする気だぁ?あぁん?」

魔法使い「平和とは無縁のことじゃよ・・・正義とは無縁のことじゃ・・・」

魔法使い「人を呪わば穴二つ・・・呪われし古の禁呪・・・我が命を贄に食らうがいい・・・魔印!!」ピカッ!

光の勇者「ぎぃああああああああああああああ!」

賢者「魔法使いーーーーーーーーーーーー!!」

165: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:35:22.23 ID:dWv0rTot0
【王国】

魔王様「そうか・・・魔法使いは逝ったか・・・」  

賢者「はい・・・魔法使いの禁呪の光の後・・・私達以外誰も残っておりませんでした・・・」

勇者「ぼ、僕がもっと強ければ・・・うう・・・」ボタボタ

武道家「ピキキー」ポタポタ

魔王様「泣くな・・・。魔法使いはお前達に、それだけの力が、後を託せるだけの希望があると思ったからそうしたんだろう」

勇者「はい・・・」

賢者「しかし、魔法使いが最後に言ってた見たかったものとはなんだったのでしょう」

勇者「見せてあげたかったね・・・」

武道家「ピキー」

169: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:40:41.59 ID:dWv0rTot0
魔王様「そうだな。それが見えていたのならばいいな」

勇者「魔王様はそれが何かご存知なんですか?」

魔王様「さてな・・・。だが、人間はまだ未熟だ」

魔王様「これから新たに神に選ばれた光の勇者なるものが我等を脅かすことになるのかもしれん。その時のために、お前達の力を貸してくれぬか?」

勇者「はっ、はい!」

賢者「御意」

武道家「ピキキー!」









魔王様「魔法使いよ・・・。お前は死に場所を見つけたか・・・」

173: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:48:03.89 ID:dWv0rTot0
魔王様「俺はまだやることがあるから会いにはいけない、すまんなもうちょっと待っててくれ・・・」

魔王様「生まれ変わったら・・・一緒に旅をしようではないか、魔法使い。今度は最初から仲間としてな・・・」

魔王様「う・・・ぐすっ・・・馬鹿野郎が・・・はは、最初は私を倒しに来たくせに・・・」

魔王様「人間のくせに・・・こんな国のために最後まで・・・」

魔王様「ふっ、こんな愚痴ばっかでは、説教臭いお前に馬鹿にされてしまうな」

魔王様「お前の育てた若い力・・・絶対に無駄にはならんよ、魔法使い」

魔王様「なぁ、魔法使い・・・お前は見たかったものが見られたか?」

175: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:53:42.21 ID:dWv0rTot0
【エピローグ】

光の勇者「はぁはぁ、あぁあああ、だりぃ」トボトボ

盗賊「うう、か、体が重いっす。くっそお、何とか転送魔法で生き残ったっつーのに・・・」

商人「ヤバス・・・教会でもとけない呪いの類ですよ・・・」

光の勇者「あんのジジイ・・・何で光の勇者の俺様がコソコソしなきゃいけないんだ、あぁん?」

盗賊「まったくっすね」

ザッ

女僧侶「見つけた・・・」

176: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 16:59:02.45 ID:dWv0rTot0
光の勇者「あぁん?女僧侶じゃねぇかぁ。てんめぇあんとき逃げやがって」

盗賊「また可愛がってもらいたくなったすか?体が覚えてるんすね」

商人「便器wwwキタコレwww」

女僧侶「相変わらずね・・・」

光の勇者「あぁん?あぁ、女僧侶、おめぇならもしかして俺らの呪いとけるんじゃねぇかぁ?」

盗賊「法王様さえ凌ぐ法力って言われてたすもんね、さ、やるっすよ」

商人「ワクテカwww」

女僧侶「誰がそんなことをするものですか」

光の勇者「あぁん?誰に口聞いてんだぁ?便器の分際で」

女僧侶「そんなことを言われていた時もあったわね」

光の勇者「あぁん?」

女僧侶「そうやって、脅されて、言いなりになって、それを理由にまた脅されて。ええ、確かにそういうことしてたわ。それも私だった。心の弱さを利用されてた」

光の勇者「あにいってんだぁ、あぁん?」

181: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 17:05:00.23 ID:dWv0rTot0
女僧侶「私、あなた達から逃げた後、魔物の集落についたの。中から魔物が出てきて、最初本当にこわかったわ」

商人「自分語りキタコレwww」

女僧侶「そうやって、人を否定することでしか自分を認められないなんて、哀れね」

商人「・・・」

女僧侶「でも彼らは私を助けてくれた。なかなか心を開けなかった私をよくしてくれた。私の事情を聞いても真摯に受け止めてみんなで癒してくれたわ」

光の勇者「はぁ?なぁに自分に酔ってんだぁ?」

女僧侶「人間よりも人間らしかった。あなた達と違ってね!」

光の勇者「俺らに復讐にきたってかぁ?便器が!あぁん?」

女僧侶「復讐なんかじゃないわ。それにそんな言葉なんかで私はもう揺らぎはしない!」

光の勇者「呪われてるからって俺らに勝てるとでも勘違いしたか・・・あぁん?」

184: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 17:10:43.33 ID:dWv0rTot0
女僧侶「私は彼らのおかげでずっと強くなれた!力も!心も!」

光の勇者「また便器にもどしてやんぜぇ」

女僧侶「復讐なんかじゃない!この世界のためにも、あなたたちを倒すわ」

光の勇者「あぁん?」

女僧侶「人も魔物も殺し、何も作らず与えず、ただ奪うことを繰り返す!光の勇者!お前達こそこの世界の悪!化物め!」

光の勇者「んだとぉ・・・」

女僧侶「ピューーーーー!」

ザザザザザザザッ

盗賊「ひ、光の勇者・・・、囲まれてるっす・・・魔物に・・・いや・・・人間にも・・・」

商人「ヤバス・・・」

光の勇者「く・・・クソがああああああああああああああああ!」

女僧侶「退治してあげるわ。お前達こそが本当の『化物』だ!」

186: VIPがお送りします 2011/09/10(土) 17:14:28.33 ID:dWv0rTot0
【とある時とある町にて】

子供「えい!やあ!」ブンッブンッ

おじいさん「子供、そんなに一生懸命なにをやってるんじゃ?」

子供「修行だよ!僕、おっきくなったら勇者になるんだ!」ブンブン

おじいさん「それはえらいのぅ。勇者になってどうするんじゃ?」

子供「悪い奴をやっつけて、みんなが笑える世界にするんだ」ブンブンッ

おじいさん「それはいい。悪い奴がいなくなったらいいのぅ」

子供「違うよー、何いってるの。そしたらみんなで笑えないじゃないか。悪い奴を倒したらねー」ブンブン

おじいさん「倒したら?」

子供「友達になるんだよ!今度は悪いことをしない友達に!そうしないと『みんな』で笑えないでしょ」

おじいさん「なるほどのぅ、こりゃ一本取られたよ」

子供「僕も伝説になるんだ!」ブンブンッ

おじいさん「ほほほっ」




おしまい

このページのトップヘ